介護する人は腰痛に注意。無理は禁物です。

在宅介護や老人ホームで介護をされている人の中で、腰痛に悩んでいる人はとても多いものです。
老人ホームで毎日介護に携わっているプロの職員でも腰痛になる人は少なくありません。
介護する上で腰痛予防をしていくことは常に意識しておくべきことです。
介護で腰を痛めてしまうことがないよう正しい知識を習得しておきましょう。
■ベッドの高さを調節する

腰痛になる原因は、重たいものを持ったときだけではありません。
前かがみになる姿勢になることも、腰を痛める可能性が高くなります。
老人ホームで設置されているベッドの高さは転落事故の危険やベッドから降りやすくするために低くなっています。
しかし、老人ホームなどで介護する側は、話しかける時や起き上がりを介助したりする時必ず前かがみにならなくてはなりません。
ですから、ベッドの高さを作業しやすい高さに調整し、高齢者と同じ目線になるくらいの高さを維持していきましょう。
せっかくある機能は固定したままでは勿体ないので、お世話をするときはこまめに活用した方がよいものです。
■高さ調整できないベッドの場合は?

老人ホームでは高さ調整できるベッドであることが基本ですが、在宅介護の場合は長年使い続けている古いベッドの場合もあります。
高さを変えられない時も、注意する点は前かがみにならないことで、重心を低く保つことを心掛けてください。
枕元のものを取ったり、オムツ交換をする際などは、イスに座るかしゃがんで腰を落とした姿勢で作業するようにしましょう。
面倒に感じるかもしれませんが、どんな作業のときでもしゃがむ、座るを忘れずに介護すると腰への負担を少なくすることができます。
無理な姿勢や動きは同じ動作を積み重ねていくうちにどんどん蓄積され痛みとなって表れてきます。
また、老人ホームの現場で介護しているスタッフに、どんな動きに注意して介護していけばよいかアドバイスを受けることも大切です。
■介護以外の動作にも注意!

老人ホームで働いているスタッフは、介護以外にも様々な業務をこなさなければなりません。
老人ホームによっては、季節ごとにイベントやレクリエーションを開催するところもあります。
誕生会などの行事を企画したり、老人ホームの入所者状況の記録をとるなど事務的な業務をする場面もあるでしょう。
長時間パソコンと向き合い腰や肩が痛くなることも考えられます。
老人ホームで高齢者のお世話をするときだけに限らず、日常生活の中でも腰に負担がかかる動作があることも忘れないでください。

 

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