現在日本では、高齢化社会に突入し年金だけを頼りに厳しい現実を送っている高齢者が増加しています。
独身の子ども世帯と暮らしている核家族も多く、ギリギリの生活をしている家庭も少なくありません。
要介護の高齢者がいれば、老人ホームへの入居を検討しますが年金だけで施設に入ることはできるのでしょうか?
■特別養護老人ホームでも6~15万円が相場
体が元気なうちは自宅で生活することができますが、介護が必要になると老人ホームに入居することも検討しなければなりません。
在宅介護できる環境であれば問題ありませんが、子どもと一緒に住んでいても独身で働かなければならない状況だと厳しいものです。
老人ホームに入居すると、年金の範囲内でまかなっていけるかどうかは誰もが気になるところです。
年金の予算は人それぞれ違ってきますが、国民年金のみの場合だと平均受給額が6万円にも満たないケースもあります。
介護施設の中では比較的低額で入居できる特別養護老人ホームがありますが、利用料金は6万円から15万円程度とされているので年金だけでは厳しいことが判断できるでしょう。
■特別養護老人ホームは入居が難しい
民間の老人ホームに比べて特別養護老人ホームは利用料金が安いため、入居率も高くなっています。
ですから入居を希望してもすぐに入居できることは難しく、待機期間が必要になる場合がほとんどです。
そうなると、在宅介護または介護付有料老人ホームへの入居を迫られることになりますが、厚生年金受給者であってもギリギリやっていけるかどうかというところです。
そうなると、家族や地域の支援などによって問題を解決するしかありませんが、実際には厳しい現状を抱えています。
■一人暮らしの高齢者は相談できる場がない
高齢化が加速していくにつれて、高齢者の一人暮らしもどんどん出てきています。
電球の交換や部屋の掃除、身のまわりの困ったことなど悩みを抱えていながらも誰にも相談できないという問題もあります。
家族と疎遠になっていたり、家族に迷惑をかけたくないからという理由で一人で不安になっている高齢者も多いでしょう。
そんな高齢者のために身守りサービスという高齢者向けのサービスがあります。
家族と離れて暮らしていたり、一人暮らしの高齢者を支えるためのサービスで、定期訪問をして生活の安全を維持していきます。
日常生活を毎日サポートしてくれる老人ホームに比べると、快適さは少なくなりますが費用の負担は少なくなるでしょう。
月額利用料は2,000円~ととてもリーズナブルな値段で利用できるのが魅力となっています。