高齢者が清潔で楽しい毎日を送るためには、入浴が必要になります。
多くの老人ホームでは入居者の体調を見ながら、週に2～3回程度の入浴が可能です。
しかし在宅介護の場では、自宅の風呂場が狭くて入浴ケアが難しかったり、また入浴ケアの方法が分からないといった場合があります。
そこで今回は、自宅に居ながらも老人ホームと同じような入浴サービスが受けられるサービスを紹介します。
■老人ホームでの入浴はどんな感じ？
老人ホームでの入浴は週2～3回で、1回あたりの入浴は30分～1時間程度であることが多いです。
介助なしで入浴できる方は毎日入ることも可能のようですが、介助が必要になる入居者であれば毎日入ることは難しいでしょう。
また独りで入浴可能な高齢者でも、老人ホームの浴場は足元が滑りやすくなっていることから、必ず見守りが付くようなかたちになります。
介護レベルが高い入居者は老人ホームのスタッフが2～3人かがりで、ストレッチャー付きの浴槽を使って入浴サービスを行っているようです。
老人ホームに入居すると、入浴ケアは必ず受けられるサービスの1つです。
■在宅で受けられる「訪問入浴サービス」
老人ホームに入居しておらず、また自宅の浴槽では入浴が難しいといった場合には、訪問入浴サービスを利用すると良いでしょう。
専用の浴槽を自宅に運び入れ、看護師1名、介護スタッフ2名の計3名で入浴の介助を行ってくれます。
入浴前に看護師が健康チェックを行いますので、体調が悪いときに無理して入浴する必要はありません。
もし体調が悪いという場合には、全身浴ではなく脚湯や手浴への変更も可能です。
訪問入浴サービスの利用時は、家族の付き添いが必要となるので利用者は家族と話しながら入浴でき、リラックス効果をより得やすくなると言われています。
■訪問入浴サービスについて
訪問入浴サービスは、まず自宅の水道から事業車へ水を送り、車内でお湯を沸かして介護浴槽へお湯を入れます。
サービス利用後のお湯は、自宅の浴槽またはトイレに排水するかたちになります。
料金はその地域によって異なりますが、介護保険を使用した際は1回～1500円程度と言われています。
また利用者の介護レベルにもよって料金が変わりますので注意が必要です。
■サービスを利用するには
訪問入浴サービスを希望する方は、まずは担当のケアマネージャーに相談してみましょう。
担当ケアマネージャーと相談しながら営業所の選定・ケアプランを決めていきましょう。
将来、老人ホームに入居することを考えているという高齢者の場合、こういったサービスで入浴ケアに慣れておいて頂くと、老人ホームへの入居後も抵抗なく入浴ケアを受けられることが多いです
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