熱中症や脱水は夏に起こりやすいと思っている方の方が多いのではないでしょうか。実は冬も発生しやすく特に高齢者は注意しなければいけません。
なぜ、冬に脱水症状や熱中症にかかりやすくなってしまうのでしょうか。
■水分補給への意識が低くなる
冬は夏に比べ、気温が低くなるため水分補給への意識が低くなります。
そして、なるべくお腹を冷やさないようにといった認識に変化していくため、水分補給をつい忘れてしまう高齢者も多いです。
こういった行為によって、知らない間に体内の水分量が減り、そして冬場は空気が乾燥し、湿度も低下といった悪い条件が重なってしまう為、脱水症に陥るのです。
冬の脱水症で怖いのが、血液がドロドロになってしまうという事です。
血流が悪くなると、脳梗塞や心筋梗塞など命に係わる病気へと発展してしまう事になりますので、注意が必要です。
■水分補給を常に意識する
老人ホームなどの介護施設、自宅で介護をしている方は特に水分補給を意識するようにしましょう。
皮膚が乾燥していたり、口の中が粘々している、便秘が数日続いているなどといった症状があるという場合はもしかすると隠れ脱水かもしれません。
毎日生活をしている中で、ちょっとしたサインが脱水予防になりますので、冬は特に注意深く見るようにしましょう。
■脱水を回避する為の方法
脱水症状にならないようにするためには、日常生活での意識が大切になります。
そこで一番重要となってくるのが、食事の時の水分補給です。
きちんと3食食べる事で1リットルの水分補給ができると言われています。
そもそも、脱水にならないためには一日に1.5リットルの水分が必要になりますので、食事以外でも喉が渇いた時は少しの量でいいので水分を取り入れましょう。
一気に飲むのはあまり好ましくないので、起床、ご飯前後、お風呂前後、寝る前など自分で決まった時間をつくる事で脱水を防ぐ事ができます。
この時、水やお茶などのノンカフェインがおすすめです。
普段から好きな飲み物がある場合にはそちらでも構いませんが、糖分の多いジュースはおすすめしません。
そして、コーヒーにはカフェインが含まれているので、利尿作用によって水分が排出しやすくなります。
脱水を予防する為であれば、ノンカフェインを選ぶようにしましょう。
高齢者の脱水というのは、冬に限って起こるものではありません。
しかし、冬場は水分補給への意識が低下してしまったり、それが引き金となり重大な病気へ発展する事もありますので、より注意が必要になります。