使っていますか?舌ブラシで口腔ケア

老人ホームで口腔ケアを行うという事は大変重要です。
ですが、口腔内の粘膜は非常にデリケートですので、傷つけないように優しくケアする必要があります。
乾燥している粘膜は少しの摩擦でも痛みを発生しやすく、また老人ホームに暮らす高齢者の年齢では唾液の分泌量もかなり少なくなっていますから、より慎重なケアが必要になります。
そんなとき、老人ホームで重宝するのが「舌ブラシ」です。
■舌ブラシとは…!?

舌ブラシとは、舌にこびり付いた汚れや食べカスなどを除去できる口腔ケアアイテムの1つです。
医療機関や老人ホームではとてもポピュラーなもので、最近では近所の薬局でも手に入れることが出来ます。
舌ブラシは文字通り、舌にブラシをかけるように汚れを取り除くことができるのですが、あまり強い力をかけすぎないように気を付けましょう。
一般的な歯ブラシよりも毛は柔らかくなっていますが、それでも老人ホームに暮らす高齢者の粘膜にとっては大きな刺激となってしまいます。
■舌ブラシの注意点

舌の上には細かい凸凹したものがあり、これを舌乳頭(ぜつにゅうとう)と言います。
凸凹しているため、ここに汚れが溜まりやすく口臭の原因になるとも言われています。
汚れは単に食べカスや歯磨き粉の残りである場合が多いのですが、汚れがある場所には菌が繁殖しやすくなるため、老人ホームでも舌のケアは必ず行うようにしています。
舌の掃除をする舌ブラシは使い捨てでないものが一般的です。

使用後はブラシやヘラ、スポンジの部分に多くの食べカスや細菌が絡まっています。
ですから、すすぎ洗いでしっかり汚れを取ったあとは十分に乾燥させましょう。
ブラシを立てて置いておくと乾燥しやすくなります。
■手入れを怠ると誤嚥性肺炎にかかりやすくなる

舌に汚れが溜まると高齢者は口腔内に違和感を覚えるようになります。
老人ホームでは舌苔が多くなるとしっかりケアを行いますが、酷い状態の場合は指を口腔内に突っ込んだり、口臭からくるストレスで人と話さなくなる高齢者もいます。
また舌苔を多くなると御味覚も衰えることから、老人ホーム等での食事に楽しみを見出せなくなります。
最終的には誤嚥性肺炎の原因となる細菌の住処となり、ざまざまな病気のリスクが高くなります。
老人ホームでこれらのリスクを予防するために用いられているのが舌ブラシです。
歯ブラシを使ったブラッシングケア・口腔内の保湿ケアも一緒に行うことで、よりリスクは低下します。
老人ホームの担当者がブラッシングする際は、高齢者の嘔吐反射に気をつけて無理のない範囲で丁寧にケアしてくれます。

 

舌ブラシ

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