老人ホームの料金は誰が払うの?

老人ホームへの入居を考える一番身近なケースは、やはり自分の親である場合が多いでしょう。
自分の親を老人ホームに入れると決めた際に、誰がその費用を工面するのか?という問題もあります。
親と話し合いの結果、親族である子どもが支払うという場合もありますが、親のためとはいえ自分の資産では親を介護することはできない、というのが本音でしょう。
ですから、老人ホームにかかる費用や諸々の介護費用は親の財産から捻出するのが一般的と言われています。
では、実際にどれくらいの費用がかかってくるのでしょうか?
■老人ホームの入居に掛かる費用はどれくらい?

老人ホームなどにかかる介護費用は、入居者の状態や介護サービスに何を求めるのかという事で大きく変わってきます。
医療費の場合は診察費用と薬代、通院費程度で済みます。
大きな病気にかかったとしても入院費や手術費用がプラスされるだけですが、介護費用の場合は大きく費用がかかってきます。
老人ホームへの入居は、本人への介護サービス料や食事代だけではなく、施設の居住費や管理費、また光熱費や水道代なども支払いの対象となるので高額になりやすいのです。
生命保険文化センターの調べでは、老人ホームに入居に掛かる費用は、初期費用としておよそ300万円、月々に掛かる費用が18万円と言われており、平均入居期間が13年となっているので、大きく見ても3000万円程度の費用がかかることが分かります。
これを見ると介護費用については、本人だけではなく家族にもある程度の準備が必要だと言う事が分かると思います。
ですが、国には介護保険制度などの支援制度が用意されているので、老人ホームにかかる費用にあまり気をもむ必要はないでしょう。
■これを踏まえたうえで老人ホームの費用は誰が負担するのが良い?

老人ホームの入居費用などの介護費用は、本人が負担する場合が圧倒的に多いです。
本人が年金を受け取る額が少なくても、介護保険制度のサービスを利用することで、所得に応じた減額制度が受けられる為です。
ただし、家族や親族が同居して生活を共にしている環境で、本人の所得だけでは介護サービスを賄えないという場合は世帯主が一定額負担することが求められます。
そのためにも、家族や親族のみんなで親の介護を支えあう関係作りが重要になってきます。
姉妹や兄弟の中で予め「リーダー」となる人を決定しておくのも良いでしょう。
親の介護には一人が頑張り過ぎてしまう人も少なくはありません。ですから、みんなで支え合い家族が共倒れにならないように前向きに検討することも大切です。

 

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