基本的には老人ホームスタッフや、入居者への差し入れはお断りしているところも多いようですが、中にはものによって受け入れOKという場合もあります。
面会者にとって差し入れをすることは、相手に少しでも喜んでもらいたいという気持ちの表れでもあるでしょう。
ここでは、老人ホームへの差し入れで人気のあるものをスタッフ・入居者にわけて考えてみましょう。
■老人ホーム入居者への差し入れ人気ベスト3
1位 花や植物
2位 膝かけやスリッパ
3位 個装されたお菓子
基本的には入居者への差し入れは禁止している老人ホームがほとんどですが、これにはきちんと理由があります。
差し入れしてもらったものを入居者が自分で管理できなかったり、食べ物であるなら栄養が偏ってしまったりする可能性があるためです。
老人ホームによっては部屋に冷蔵庫がない場合もあるので、食べ物を腐らせてしまったりこっそり1人で食べて喉に詰まらせてしまうことも考えられます。
しかし食事制限もなく、嚥下状態の問題ない人であれば制限されないこともありますが、面会の時間だけ家族と一緒に食べられるというルールを設けている老人ホームもあります。
その点では1位の花や植物は、食べ物をダメにしてしまう心配もありませんし、体への負担もありません。
老人ホームで生活している入居者が季節を身近に感じることができたり部屋が明るくなったりするので、老人ホームなどの施設外になかなか出られない人は花や植物に囲まれた空間を提供させてあげるのも良いでしょう。
2位の膝かけやスリッパは、入居者が自分で用意するよりも家族や身内が選ぶことが多いです。
遠方でなかなか面会できない人は、毎日膝かけやスリッパを使うことで身近に感じることができます。
好きな色や柄を選んで気に入って使ってもらえると嬉しいものです。
3位の個装されたお菓子は、日持ちもできていつでも気軽に食べられるので差し入れしやすいでしょう。
生ものや要冷蔵のお菓子は、腐らせてしまう可能性があるので注意しなくてはいけません。
高齢者は水ようかんやゼリーなど、喉越しがいいものも食べやすくて日持ちするので喜ばれることも多いです。
■老人ホームスタッフへの差し入れ人気ベスト3
1位 個装されたお煎餅やクッキー
2位 ジュースやお茶などの飲み物
3位 ゼリーや洋菓子
基本的には受け取らないという老人ホームがほとんどですが、家族や一緒に暮らしている人と仲良くしてもらいたいという感謝の意味もあるので快く受け取ってくれるところもあるでしょう。
かといって差し入れによって待遇が変わったり、入居者に優劣するということはありません。
しかし、乾燥しやすい老人ホームでは喉が渇くため飲み物や休憩中に口にすぐ入れられるお菓子があったりすると非常にありがたいものです。
老人ホーム職員全体の中では女性スタッフが多いので、甘いものの差し入れがあると気分転換になると考えられます。