面会する時に食べ物を持っていくのはいいの?

老人ホームに家族が入居している場合、食べ物などの差し入れを持って老人ホーム施設に訪ねる方も多くいらっしゃいます。
高齢者が喜ぶと思って差し入れをするのはよいことですが、実際老人ホームに食べ物を持ちこむことは出来るのでしょうか?
今回は老人ホームの面会時の食べ物の持ち込みについてご紹介していきます。
■持病などによって食べ物を禁止することもある

入居者への差し入れはお菓子や食べ物などを考える方が多いのですが、高齢者は飲み込む力が低下しているため、基本的に食べ物の持ち込みを禁止する老人ホームもあります。
また、糖尿病を患っている方は、糖質のある食べ物・飲み物は禁物です。
せっかく老人ホーム側で糖質のコントロールをしていても、差し入れで甘いお菓子などを食べてしまっては無駄になってしまうので気をつけてください。
他にも認知症がある方への食べ物の差し入れも注意が必要です。
食べたことを忘れてしまったり、食べたあとでもお腹が空いたといってくることもあります。
家族や身内の方からしてみれば「制限されるのはかわいそう」と思ってしまうかもしれませんが、老人ホームでは1日の必要な栄養素が取れる食事を考えているので、その点を理解することが大切です。
■手作り料理は食中毒の可能性がある

家で食べていた料理や味付けが恋しくなり、入居者の方がお願いするかもしれませんが、料理したものを持ち込んでしまうと、食中毒感染が心配されます。
入居者の方が大好きで元気になるからという気持ちは理解できるのですが、持病や嚥下能力に影響してしまう食べ物はできるだけ避けたいものです。
また、お菓子を大量に持ち込んで預けるのはやめましょう。
食べきれないからという理由で他の入居者に配ってしまうと、食事制限や食事形態・持病などがあるにも関わらず、このようなことが原因で健康を損なう可能性があるからです。
老人ホームのスタッフは常に気を配っていますが、時にはわからないところでお菓子などを口にして気づかないこともあります。
そういったことを踏まえて面会時にお菓子などの食べ物を持ってくることは注意が必要です。
■食べ物の持込みは老人ホームや体調によって異なる

食べ物の差し入れについては入居者の状態や老人ホームなどによって許可しているところもあれば禁止されているところもあります。
面会の際は差し入れ自体可能であるかどうかも含めて、老人ホームのスタッフに直接問い合わせてみましょう。
仮に差し入れしても問題ないとしても、食べさせる時は必ずスタッフに一言声かけてからにしてください。
このように入居者本人が希望しているからといって、安易に食べ物を持っていくことは、本人の健康面や周りの入居者にも影響する場合もあるので注意しなくてはいけません。

 

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