ニュースでも取り上げられているように、老人ホームで事件が発生してしまう場合もあります。
事件と言っても、職員による虐待などの痛ましい事件の他にも、入居者同士の争いや転倒による怪我、窃盗などもあります。
そういった事が起こってしまった際の対処法を考えてみましょう。
■入居者が虐待などを受けた場合はどうしたらいいの?
まず、入居した際に職員などから身体的・精神的な嫌がらせなどを受けた場合、入居者は迷惑をかけたくないからと家族など周りにいる人に報告や相談をしたがらない人が多いです。
なので、もし家族が老人ホームに入居した際に元気がない、話したがらないなどの印象を受けた場合には、まずは話を聞いてあげましょう。
コミュニケーションを取る事で、話しやすい雰囲気にもなります。
また、老人ホーム側に相談して改善が見られない場合には、他の機関に相談する事が望ましいでしょう。
他の機関というと、住んでいる市町村にある高齢福祉課などの役所の窓口です。
また、地域包括支援センターに相談を行うのも良いでしょう。
市のホームページなどにも連絡先が記載されていますので、入居者にトラブルがあった場合には味方となってくれます。
そして、高齢者虐待防止法の元に老人ホームなどに事実確認などを行い、場合によっては立ち入り調査なども行ってくれます。
■老人ホームでの盗難トラブルについて
老人ホームでは盗難などの事件も起こります。
財布が無くなっていたり、大切にしていた品が盗まれるなどの被害があり、そのショックから体調を崩してしまう場合もあるのです。
家族を装って老人ホームに侵入したり、入居者の部屋に鍵の無い施設などもあるので、盗難などのトラブルが発生してしまうのです。
自分たちで防げる対策法としては、現金や金品を多く持ち込まない他、私物等に名前をハッキリと記入する事も大切です。
また、老人ホームによっては貴重品を施設側で金庫に入れて保管してくれる施設もあります。
また、防犯カメラを多く設置していたり、夜間にも対応出来るように24時間体制で警備を行っている老人ホームなどもあるので、入居を考えている方は防犯対策をどのようにしているのか施設側に確認してみると良いでしょう。
■老人ホームに入居する前に必ず行うこととは?
老人ホームに入居をしてから事件やトラブルなどに巻き込まれた際には、自治体などに相談する事が肝心です。
ですが、入居前にきちんと施設について調べる事が最も重要です。
老人ホームの体験入居を必ず行い、職員や入居者の顔などをチェックし笑顔が多いか確認する事が大切です。
入居者に直接話を伺うのも良いでしょう。
また、地域住民と一緒に行うイベントを毎年開催していたり、家族会などを多く行う施設は透明性もあり安心です。
入居をする前に必ず施設を調べ、安心を確かめてから契約をする事が大切です。