実際にあったこんなトラブル!

老人ホームなどの介護を主とする福祉施設の入所者は、長年住み慣れた自宅からその老人ホームへ、これまであった日常生活のほぼ全てを移動させてくることになります。
心理的には、その老人ホームで働く介護福祉士などの職員とも、まるで家族のように密になっていくものです。
また、そのために起こりやすいトラブルや事故なども数多く報告されています。
実際に起きた事例と対処法を挙げておきましたので、これから老人ホームなどに入所を考えている人や家族は、参考にしてみると良いでしょう。

・もっとも深刻で起こりやすい、お金のトラブル
一般的に老人ホームに入所するためにかかる費用としては、最初に支払っておく「入居時費用」、そして毎月定期的にかかる費用、そしてそれら老人ホームに支払う費用とは別に、自分の身の回りのことなど日常生活を円滑に送るための費用もあります。
しかし、老人ホームに入所する際にこの3種類のお金がかかるという認識が薄いと、後々老人ホーム側とトラブルに陥りやすくなります。
特に日常生活費は、入所者および家族が負担することになる点は重要です。
老人ホーム側が費用の内訳等の説明を怠った、もしくは書類の文面だけだったなどでトラブルに発展している事例はいくつもあります。
老人ホーム側は家族から入所の相談を受けたら、まず最初に上記3つの費用がかかることをはっきりと説明しなければなりません。

・職員への言葉や態度の対するトラブル
老人ホームはその名の通り、まるで家族と一緒に暮らしてるかのような雰囲気とサービスを前面に出しているところが多いので、入所者は職員に対して態度や言葉遣いに対して苦情を入れてくる場合があります。
また入所者と仲良くなってしまったことで、言葉がなれなれしくなって家族から苦情がくることもあるのです。
そうならないためには、普段の生活から職員、入所者、家族ときちんとコミュニケーションをとり、お互いに信頼できる関係になっておくことが一番の予防策かもしれません。

グループホームなどにどうしても多いのが、入所者同士の人間関係が悪化してのケンカなどのトラブルでしょう。
認知症などを患っている人も多いですから、深刻な事態になる前にしておくべきことは、まず職員同士にこんなトラブルがあった、この人同士が一緒だとトラブルになりやすいなどの情報共有です。
これでいつトラブルが大きくなっても同じ対応をとることができ、またトラブルになりやす人同士は合わせないなどの処置もできるようになるでしょう。

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