高齢者にとって、老人ホーム入居はどうしても避けては通れない選択肢です。
宣伝などでは確かに良いことはたくさん書いてあり、魅力的に映るのも当然のことですが、実際の姿はどんなものでしょうか。
老人ホームで仕事をしている職員の伝える実態を紹介していきます。
・老人ホームはレクリエーションが多い
映像などでは、老人ホームでは体操やイベントなどなんらかのレクリエーションを開催しているイメージがありますが、これは本当に開催する頻度が高いからです。
介護付き有料老人ホームでは、月に数回は定期的にレクリエーションを行っているのが一般的です。
これにはきちんと理由があって、複数の介護スタッフが交代で勤務するのが通常の老人ホームでは、入所者の日々の体調管理を情報共有することは、とても大切な仕事のうちのひとつとなるためです。
また身体を動かすことで脳に刺激を与え、健康を保つ役割もあります。
さらには入所者のメンタルや動きなどから、その介護方針を更新するきっかけとしての側面もあるのです。
・外出は可能?
これは介護度によっても変わってきますが、比較的自立して動くことの可能な老人ホーム入所者は、外出が可能です。
しかし施設のセキュリティの観点から、外出にもある程度の門限が設けられていることが多いようです。
また外出するためには、事前に申請して許可を受ける必要もあります。
その入所者の介護度にもよりますが、外出の行先を告げたり定時に連絡を入れるように求められることもあります。
・夫婦など家族で一緒に暮らすことは可能?
これは、一律に可能とはいえないようです。
現在、日本各地にある老人ホームは飽和状態にあり、うまく2人で暮らすための広い部屋を、施設によってはタイミング良く用意できないからです。
・人間関係はとても大切
これまで長い人生を経てきた高齢者が主体となる老人ホームは、集団生活となることもあって、その人間関係は大変な部分も多くあるのだそうです。
年齢を経ると人間は丸くなるものだとかいう説もありますが実はそんなことはなく、特に高級老人ホームの場合では資産家が必然的に多いため、プライドが高い人が集まっていることになるわけです。
そのため、いったん人間関係がこじれてしまうと、修復は周囲の職員がいくら説得しても難しいとされています。
職員が伝える老人ホームの、実際のところを紹介してきました。
綺麗ごとばかりではありませんが、老人ホームに入居するということには様々なことがあるのです。
以上挙げてきたことをふまえていると、老人ホームという場所がどんなものか覚悟ができるでしょう。