お風呂といっても施設によってこんなに差がある!

日本人にとってお風呂は、生活の中でもとても大きな癒しの時間であり、それは老人ホームに入所する高齢者にとっても同じことでしょう。
老人ホームのお風呂事情は、現在どうなっているのでしょうか。
老人ホームなどの介護福祉施設でのお風呂に果たして違いがあるのか、またそれぞれの老人ホームではどんな入浴サービスが提供されているのかについても紹介していきます。

・介護サービスによって入浴回数も目安がある
デイサービスがある老人ホームでは、そこに通うデイサービスの日のみ入浴が可能となります。
もっとも一般的な回数は、週に2~3回となっています。
訪問介護サービスを老人ホームで受ける場合には、ヘルパーが介助してくれながら入浴することになります。
こちらも、デイサービスとほぼ同じ週3回ほどとされています。
それらとはまた別となる介護付き有料老人ホームなどの施設では、ケアサービスの中に入浴サービスが含まれています。
こちらは、週に2度以上入浴するように義務付けられています。

・ホームに設定されているお風呂の種類
共用個浴は、老人ホームにもっとも多く設置されているタイプのお風呂です。
イメージとしては、家庭用のお風呂が少し大きくなったものと考えて良いでしょう。
また共用個浴とは別に、大浴場がある老人ホームももちろんあります。
イメージとしてはやはり銭湯に近く、ひとりずつやまとめて数名の交代制で入浴する決まりとなっている施設がほとんどです。
また車いすに座って入ることができるものや、寝たきりなどで身体を折り曲げることが不可能な人には、機械浴という専用のお風呂もあります。
疾患により膝を曲げることが難しい人のためのシャワー室などと同じように、大浴場や個浴とは別に併設されています。
またこれは特殊な例となりますが、温泉施設に併設されている老人ホームでは、お風呂にその温泉水をひいて提供しているところが全国各地にあり、サービスの一環として人気を博しているそうです。

老人ホームで利用されている、お風呂の形態とサービスについて紹介してきました。
老人ホームは、たとえ有料介護サービス付きであっても特にお風呂の形態に対してこうでなければならない、というルールはありません。
入浴の方法も一律ではなく、設備などもこれだけバリエーション豊富となっていますから、その老人ホーム入所者の要介護のレベル、それに身体状況や本人の要望なども合わせて、納得のいくお風呂と入浴方法を考え出すようにしましょう。

相談する
お問い合わせ