せっかく老人ホームに入ったのに、途中で施設を追い出される人もいるようです。
施設によって退去要件は異なりますが、規程に違反した時は退去を命じられることがありますので注意したいところです。
老人ホーム側の都合による退去、そして利用者側の都合による退去を見てみます。
老人ホーム側の都合による退去
日本は超高齢化社会に突入しており、老人ホームを必要とするお年寄りが増えてきました。
それに伴って老人ホームの数も全国的に増加しており、公的施設や民間の老人ホームが目立つようになりました。
老人ホームの設立数は飛躍的に伸びており、一人一人の趣向に合わせた多くの種類の施設が誕生しました。
しかし多くの老人ホームが登場することで、同時にトラブルの件数も増えてきています。
様々なトラブルがありますが、その原因の中で最も多いのが退去時に関してのトラブルといわれています。
入居者の中には経済的な余裕を持っており、また普段の生活態度に問題がないのに、強制退去になることがあります。
あまり想像できないかもしれませんが、老人ホームの中には退去要件を規定しているところもあります。
例えば利用者が多い特別養護老人ホームでは、次のような退去要件があります。
「本人が亡くなった時」、「入居した時に虚偽の記載をした時」、「要支援認定となった時」、「施設の利用料金の滞納があった時」、「医療行為や入院の必要性がある時」、「他人に危害を与える可能性がある時」などです。
老人ホームが規定した退去要件に該当した時は、施設側から退去要請があります。
・利用者側の都合による退去
次に入居者側の都合による退去です。
老人ホームの入居者側から退去を申し出る理由として最も多いのは、本人の健康状態です。
健康状態が気になる方の中には、自宅での生活を希望する人も多いようです。
また老人ホームに対する、サービスへの不満も理由の一つに挙げられます。
これは高額な利用料金を支払っていることから起こることもありますが、サービスの問題はそれぞれの施設で異なりますので一概にはいえません。
しかしスタッフの対応など、あまりにもサービスが悪いと退去理由になることもあるようです。
サービスについては、入居前にしっかり確認しておくことが大切です。
せっかく老人ホームに入ったのに追い出されてしまった、という人もいるかもしれません。
各老人ホームで退去要件を規定していることもあります。
そのため、入居前に一度チェックしておくと良いでしょう。