介護度が重い人が入れる施設はどんな施設?

介護度が重い人が入れる施設はどんな施設?

様々な高齢者施設を老人ホームとしてまとめていますが、詳しく分類すると公的施設と民間施設、入居条件なども施設によって異なります。
介護度が重くなる場合は、介護を専門的に行ってくれる老人ホームへの入居が最適です。
今回は介護度が重い人が入居できる老人ホームについてご紹介します。

■介護度には段階がある

何かしらのケアを必要とする高齢者は、介護保険によって介護サービスを受ける区分を定めています。
どの程度の介護が必要になるかをコンピュータでの一次判定し、介護認定審査会での二次判定で介護度を決めていくため、最初の判定と数ヶ月後の判定が変わってくる場合もあります。
要支援1・2は今の時点で介護の必要性は低いものの、将来に備えて身体的な機能の維持や改善のための支援を必要とする状態であり、要支援であっても介護予防サービスなどの支援は可能です。
要介護となると既に介護が必要な状態であり、介護サービスを受けられる状態ですが、要介護1~5のレベル分けで利用できる介護サービスの範囲が異なってきます。
要介護1は排泄や入浴など部分的な介護が必要ですが、要介護5になると日常的な動作能力において著しい低下が見られ、意思の伝達が難しかったり介護がないと日常生活が困難になってしまう状態です。
そのため、一般的に要介護度が重いと判断されるのは要介護4・5となります。

■介護度の重い人が入居できる老人ホームは?

介護度によって介護保険支給限度額が異なり、利用できるサービスにも違いがあります。
介護度が重くなると自分の力では生活できないため、本格的な介護が可能であったり、生活支援を充実させていたりする老人ホームを選ぶ必要があるでしょう。
介護老人福祉施設となる特別養護老人ホームは、主に要介護3~5に認定された介護認定保持者が入居可能な施設となり、介護度が重くなければ入居できない施設となります。
他にも民間運営の施設では介護付き有料老人ホームもあります。

■老人ホーム選びで重要なのは?

介護度の重い人が入居する特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームは、専門的なケアが24時間受けられますが、それぞれの施設によって特徴も異なります。
入居前に施設に足を運び、スタッフの対応や重度介護者のケアに慣れているかなどを確かめてみましょう。
また、医療連携でケアできる内容や診療項目、緊急時の対応についても確認しておくと安心です。
入居後にどれだけ看護体制が整っているか、今後介護度が進んでも入居できるかなども合わせて確認しておくと良いでしょう。

介護度は認定された後に重くなっていく可能性もあります。
介護度が重くなればその分ケアやサポートも必要になっていくため、将来を視野に入れた施設選びを行いましょう。
介護度が既に高い場合は、居住環境や看護体制などを確認し、安心して生活できる老人ホームを選んでみましょう。

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