お酒は飲んでいいの?制限などはある?

お酒は飲んでいいの?制限などはある?

施設入所を検討されている高齢者の家族が、お酒好きで施設で飲めなくなるのが心配と相談されるケースは少なくありません。
特に長年お酒を楽しみにしていた方であれば、その楽しみをなくしてしまえば生きがいを失ってしまう可能性もあるでしょう。
そもそも、老人ホームではお酒は飲めるのでしょうか?
今回は、老人ホームでお酒は飲めるのか調べていこうと思います。

■飲酒に理解のある老人ホームが増えている

国内の医療機関では、飲酒は禁じられており、それが当たり前になっています。
一昔前までは老人ホームも同じで、施設内でお酒を飲むのは禁止している所が多くありました。
しかし、最近では飲酒や喫煙などの嗜好品に理解を示す施設も増えてきています。
ただ、飲んでも良い時間帯や場所・量はしっかり管理されているので、その規則に従う必要があります。
老人ホームでは、入居者が心身ともに安定した生活を送ってもらいたいと考えているからです。
厳しく制限された老人ホームでの生活を強いられていれば、これまで毎日お酒を飲んでいた方は生きがいを失い、明るく楽しい毎日を送れなくなってしまうでしょう。
老人ホームの看護師や栄養士はもちろん、かかりつけの医師に相談しながら、許容範囲内でも飲酒を許可すれば、入居者にとっての気持ちは変わっていくのです。

■身体状況によっては禁止される

前述したように、飲酒や喫煙などの嗜好品は許可されている老人ホームも増えてきました。
しかし、飲酒の量をコントロールができない方やアルコール依存症の方などは禁止しています。
特に、認知症の症状のある入居者は、飲酒の量を自分でコントロールできません。
飲酒の量がコントロールできないと、状況が悪化する可能性もあるのです。
思わぬ事故につながる危険もあり、他の入所者に迷惑をかけないようにするためにも禁止せざるを得ない場合もあります。
基本的には、飲酒することで入居者本人の身体状況に問題がなく、生活の質が向上すると考えられる場合は可能です。
お酒好きな高齢者はたくさんいます。
しかし、その楽しみを奪うことによって起こる心理的な状態を考え、理解する施設も徐々に増えてきています。
飲酒が毎日の楽しみで、老人ホームへの入所が不安という方は、まずその施設に相談して、飲酒が可能かどうか確認してみましょう。
入居者1人1人の嗜好品すべてに対応できなくても、入居者の意向を踏まえて柔軟に応じてくれるのではないでしょうか?

今回は、老人ホームでも飲酒が可能なのか・制限などはないのかなどについて調べてきました。
近年では、老人ホームで飲酒が可能という所も増えてきました。
しかし、すべての施設が対応してくれるという訳ではありません。
ただ、入居者本人の心理的・身体的な状況が向上する場合に限り、飲酒が許可されるケースもあります。
厳しく食事管理するのは健康上大切ですが、入居者の意向をしっかり理解してくれる施設を選ぶのも重要なことではないでしょうか?

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