■老人ホームや介護施設では医療提携している
有料老人ホームや特別養護老人ホームなどの介護施設では、ほとんどの施設でいくつかの医療機関と提携しています。
特に介護施設は要介護度1以上を対象としているため、多くの入居者が持病や既往歴があり体調面に不安を抱えている人が多いです。
まず、原則として医療行為が行えるのは医師か看護師、または入居者の家族に限られてしまいます。
体調面に不安を抱える入居者に適切な医療ケアを行うために、施設では看護職員を常駐を義務づけているのです。
また、近年は短期入院がはかられている事から、人口呼吸器など医療ケアが必要な状態でも退院を余儀なくされる場合も増えてきており、有料老人ホームでも医療ケアを行う需用性は高まっています。
なので、介護施設だけではなく有料老人ホームでも24時間看護職員を常駐している施設も増加傾向にあるので、安心して利用する事が可能です。
■リハビリが充実しているホーム
高齢者の中には脳梗塞の後遺症によるマヒ症状などがある場合など、定期的にリハビリを行う必要がある方も少なくありません。
施設によってはリハビリサービスが充実しているところもあり、そのような施設は医療機関との提携がしっかりしていると言えます。
リハビリでは専門の指導によって行う訓練であるため、医師の指導がなければ行う事ができないのです。
ですから、リハビリのサービスが受けられる施設は医療機関との提携関係が深く結ばれていると考えられるのです。
施設のパンフレットなどにはリハビリ内容やどの医療機関と提携しているのか記載されているので、その点をしっかりチェックして施設への入居を検討しましょう。
また、薬の服用が必要な場合などは、どのような医療ケアが行われているかも事前に確認しておくのがおすすめです。
■介護療養型医療施設について
介護療養型医療施設は特養と同じく、原則65歳以上、要介護度1以上を対象に入居する事が可能です。
こちらでは食事や排せつといった介護サービスも提供されますが、医療機関の一種なので医療ケアが中心になります。
メリットとしては医療スタッフが多いので医療ケアやリハビリが充実しており、月額料金も比較的に安価で入居一時金が不要なところが魅力です。
しかし、施設数が少ない事から入居はなかなか難しく、老人ホームなどで行われるレクレーションもバリエーションが少なくなってきます。
また、病状が回復すると退去を求められる事もデメリットです。
しかし、医療ケアが万全な点から体調面に大きな不安がある場合には、安心して利用する事ができるでしょう。