■入居一時金を払えない時にローンは使える?
老人ホームへ入居する際は、入居一時金を払わなくてはいけないところが多いです。
現在は月額料金に含まれており、一時金不要な施設も増えてきていますが、そのような施設は現状多くありません。
施設によって入居一時金の金額は異なりますが、平均的に数十万から数百万となかなかの高額です。
高額だと一括に支払う事が難しく、お金を借りて支払う手段としてローンを利用したいと思う事は多いのではないでしょうか。
しかし、銀行でローンの手続きをする際、親の名義ではローンが付かない場合が多いので、子供の名義で組むの事が一般的です。
入居一時金を借りる場合は、使途を限定しないフリーローンか介護ローンを利用して支払う事ができます。
■介護ローンについて
銀行のローンには、介護ローンというものがあります。
このローンは介護でまとまった資金が必要になった場合、ほとんどの銀行で担保や保証人なしでお金を借りる事が可能です。
融資額は平均的に10万円~500万円の金額が多く、返済期限や金利については金融会社ごとによって異なります。
介護ローンでは介護用品や機器を購入する場合や、介護のために増築や改築のための資金、介護施設への入居一時金や付帯費用など介護に関する使途に限り、入院などの医療費としては使用できない事が多いので注意しましょう。
■介護ローンの利用条件
フリーローンでは担保と保証人はなしで、安定した収入と返済力があれば基本的に誰でも融資を受ける事が可能です。
一方、介護ローンでは介護が必要な方の親族であり、年齢が20歳以上65歳未満であれば申し込む事ができます。
そして、ローンは借金をする事なのでフリーローンと同じく安定した収入がある事が前提です。
また、他にも所定の保証会社の保証が融資基準を満たしている場合と、フリーローンより少し厳しいといえます。
このように、入居の際に入居一時金が必要になった場合、ローンを利用して支払う事は可能です。
しかし、融資を受けるには年収だけではなく勤務先や勤続年数も関係があり、転職をしたばかりであるとやや不利になってしまうケースも少なくありません。
転職をしていない場合でも、前年度の所得によって融資を得られる金額が決定するので、その点も注意して利用しましょう。
介護施設の月額料金も施設によっては高額なので、ローンを利用する際は毎月の支払とローンの返済が行えるように計画性を持って借りる事が大切です。