■許可が下りれば改装出来る。
入居した老人ホームの部屋の設備に不満があった場合、改装出来るのか疑問に思う方もいると思います。
それは、施設によって様々です。
そもそも老人ホームは高齢者が暮らしやすいように作られた施設です。
各部屋、食堂、廊下やエレベーターまで、手すりなどをつけたりとバリアフリーの内装になっています。
その中でも、個人で使う部屋については改装を許可している施設はあります。
もちろん相談する事が大前提ですが、書面などで届け出を行い施設側が建物の構造上の問題がないかなどを確認し許可が下りれば改装出来るという事になります。
もちろん費用は自己負担になりますし、退去する際には元の状態に戻す必要が出てくる場合もあります。
なので、まずは相談すると良いでしょう。
■所有権ではなく利用権
有料老人ホームなどは、ほとんどの施設で「利用権方式」を採用しています。
利用権方式というのは施設を利用する権利の事で、この利用権を契約の際に購入する事で施設のサービスが受けられるようになります。
あくまでも所有権ではなく利用権なので、個人の財産にはならずに、何らかの理由で退去する際は、権利がなくなるという事になります。
ですので自分の所有物でない以上、個人が暮らしている部屋であっても改装出来ない事があるのです。
もちろん、出来る施設もありますが大々的に改装出来る施設は無いに等しいでしょう。
例えば、手すりを増やしたりなど小さい改装なら許可している所もありますが、大きな改装だと退去の際に元に戻す事が難しい場合もあります。
そうなると、改装は出来ないので諦めるしかありません。
■分譲型なら改装可能
中には、改装が可能な老人ホームもあります。
「所有権分譲方式」を採用している施設で、「シニア向け分譲マンション」と呼ばれる所です。
民間の業者が販売しているバリアフリー分譲住宅の事で、食事の提供や美容室、フィットネス用具など設備のバリエーションに富んだ施設です。
この施設だと所有権になるので、改装を許可しているだけではなく、譲渡や売却なども個人で出来る事になります。
ですが、トラブルを防ぐ為にもあらかじめ運営側に申し出を行い、周辺の入居者にも改装の工事がある事を伝える事が大切です。
このように改装が出来る施設と出来ない施設がありますが、入居前に見学をし施設の設備を確認する事が1番大切です。
複数の施設を見学する事で、住みやすい施設が見つかります。
見学だけではなく、体験入居や施設見学ツアーなど行っている所もありますので、試してみて下さい。