年齢を重ねていくと、定年後やその先の将来を考える機会も増えていくと思いますが、老人ホームを思い浮かべた場合、何歳から入れるのかと疑問を抱く方もいるでしょう。
そこで今回は、老人ホームの入居年齢や条件についてご紹介していきます。
今後施設への入居を検討している方は参考にしてみましょう。
■老人ホームの入居年齢は?
老人ホームは、施設によって入居可能年齢が異なります。
【原則60歳以上の施設】
・軽費老人ホーム(A・B型)
・老人保健施設
【原則65歳以上の施設】
・軽費老人ホーム(C型)
・特別養護老人ホーム
・養護老人ホーム
・グループホーム
・有料老人ホーム
一般的に施設への入居可能年齢は、介護保険が適用される年齢となる65歳が多くなりますが、要介護認定を受けていると65歳になっていなくても入居可能です。
家庭や住宅、経済状況などの理由により、無料もしくは定額費用で入居可能な経費老人ホームに関しては、A・B型、C型によって入居可能年齢が異なります。
A型は食事や介護サービスあり、B型は食事などのサービスなし、C型は主にケアハウスとなっていて、生活のサポートの有無で分けられています。
■入居者の平均年齢は?
老人ホーム入居者の平均年齢はどのようになっているのでしょうか?
平成28年度の介護サービス施設・事業所調査の結果では、以下のような結果が出ています。
【介護保険施設利用者】
・40歳~64歳…1.3%
・65歳~69歳…2.6%
・70歳~74歳…4.4%
・75歳~79歳…9.2%
・80歳~84歳…18.5%
・85歳~89歳…26.3%
・90歳以上……37.4%
介護保険施設の利用者は、年齢が高くなるに連れて増えていることが分かりますが、中には60歳未満でも入居している方もいます。
60歳未満の入居者は少数ですが、入居できる条件として要介護認定が大きく関係してきます。
■年齢以外の条件は?
老人ホームの入居条件はいくつかの規定に沿って定められています。
基本的に入居できる年齢は60歳~65歳ですが、それ以外にも要介護度や医療依存度、保証人の有無や収入などの条件によって入居できる施設が異なります。
近年若年性アルツハイマーなどの病気によって、年齢が達していなくても入居できる施設も増えていました。
民間で運営している施設の場合、特定疾病があり介護認定されている方は50代であっても受け入れ可能な施設もあります。
また、60歳以上であっても公的な施設や民間の施設で入居条件は異なるので、事前に確認してみましょう。
老人ホームの入居可能年齢は介護保険法によって65歳以上となりますが、法令で定められた特定疾病の場合は年齢が満たされていない場合でも入居可能となります。
ただし、入居施設は限定されるので事前に入居条件を確認しましょう。