人は年齢を重ねていくと体の自由が利かなくなり、行動の楽しみが減っていきます。
しかし、豊かな食生活を送ることで行動が制限されたとしても、生活においての活力が湧くでしょう。
老人ホームでは「高齢者の介護」を主な目的としていることから、施設によって食事に関する取り組み方が大きく異なります。
そのため、入居前にまずは食事についてじっくり検討しておくと良いでしょう。
今回は、老人ホームで実際にどんな食事を提供してもらえるのかということと、確認しておきたい食事のポイントについてご紹介します。
■近年ではバラエティーに富んだメニューが多い
団塊世代が高齢者になり、年々老人ホームの利用者数が増えている現代では、食へのこだわりも重要視され、最近ではバラエティーに富んだものや季節に合わせた食事を出す施設もあります。
一般的な通常日のメニューの例では、和食と洋食を選ぶことができたり、セレクト食という選択肢を増やすことで、メニューに自由度とバラエティーさを加えることができます。
また、夏祭りやクリスマス、節分など季節ごとのイベントでは、四季の移ろいを感じられるような楽しいイベント食を用意する老人ホームも見られるようになりました。
■入居する前に確認しておきたい食事のチェックポイント
・食事形態はどんなものがあるのか確認しておく
今は健康で普通食を食べられる方でも、体調の変化や年齢を重ねるに連れて食事の形態を変える必要性があるでしょう。
その際に、自分の希望する食事形態を用意できない老人ホームもあるため、事前に確認しておくことが重要です。
・老人ホームの見学をするなら昼間に行くべき
入居者の現状を知るには、昼食時に見学しましょう。
実際に提供される食事を食べてみたり、どんな食器を使用しているのか、職員の介助サービスはどのように行われているのかをチェックすることができます。
・一番肝心なことは朝食のチェック
朝食は、準備の時間や人数確保の制限から、老人ホーム側にとって大変な作業です。
昼夜よりも簡単なメニューになりがちですが、それでも朝食にかける気遣いが多く見られれば施設の食事へのこだわりの強さが感じられるでしょう。
心が込もった美味しい食事は日々の生活を送る上で大きな活力になります。
そのような良質な食事を提供する老人ホームが共通して取り組んでいることは「手間を惜しまない」、「日々の工夫を怠らない」という2点だそうです。
近年の老人ホームでは、バラエティー豊かなメニューや四季折々のイベント食などが提供されており、「高齢者が食べるべき食事」という既存の固定観念は取り払わています。
老人ホームを選ぶ際には、食事の点からでもこういった固定概念にとらわれない施設を選ぶことで、楽しく充実した毎日を過ごすことができるでしょう。
