よく老人ホームに入ったら、運動不足による身体機能の低下を心配されることがあります。
家ではしなくてはいけないことを、老人ホームではしなくても良くなるからと考えられる方が多いようです。
老人ホームの入居者は、どのくらい運動をする機会があるのでしょうか?
今回は、老人ホームでの運動についてご紹介していきましょう。
■老人ホームでの運動は?
老人ホームでは、手遊びのようなレクリエーションを行っていると思い浮かべる方が多いと思いますが、実は老人ホームでは毎日体操を欠かさずに行っているのです。
体操の内容は、入居している老人ホームによって異なっりますが、入居者のその日の体調や、自身の行える範囲で参加することができます。
体操をすることで、身体機能の低下を防ぐだけでなく、ストレス発散や食欲増進などの効果が期待できるのです。
また、運動不足による脳機能の低下も防げるため、積極的に体操に参加した方が良いとされています。
近年では、後期高齢者や虚弱な方であっても運動する機会が増えることで、健康増進や自立性が高められるという研究結果が出ているため、老人ホームでも積極的に運動を取り入れているのです。
■いつ運動しているの?
老人ホームでは、運動を毎日行えるように1日のスケジュールの中に組み込んでいるところがほとんどです。
そして、日常の中でも運動を取り入れたレクリエーションを行えるようになっています。
ほとんどの老人ホームでは、午前中に運動をするように体操を組み込んでいます。
これは、ラジオ体操やその老人ホームオリジナルの体操などがあります。
また、週2日ほど専門スタッフが老人ホームへ訪問しより効果的な体操を行うケースもあるのです。
午前中に体操などの軽い運動を行うことで、お茶の時間や昼食の時間をより楽しめることにもつながります。
■老人ホームで行われている体操とは?
老人ホームで行われている体操はラジオ体操が多いですが、他にも音楽に合わせて体を動かせるような体操も多く取り入れられています。
高齢者が慣れ親しんだ曲や好きな歌が使用されているためか、音楽がない状態で体操をするよりも長くストレッチを行えたり、痛みが軽減したりと効果も倍増すると考えられています。
人気の音楽を取り入れた体操には、「北国の春体操」や「きよしのズンドコ節体操」などがあります。
老人ホームでは、体操が毎日のスケジュールに組み込まれているなどしっかりと運動する機会があるため、運動不足になるという心配はないでしょう。
もしかしたら、家にいるよりも体を動かす機会に恵まれているかもしれませんね。