高齢者の中には読書が趣味の方も多く、図書館へ足を運ぶこともあるでしょう。
しかし、介護が必要となり老人ホームへ入居した場合、図書館に行ける機会もかなり減ってしまいます。
老人ホームなど高齢者施設からも図書館の本は借りることができるのでしょうか。
■老人ホームなど施設によって図書館サービスを提供
図書館は本を読んだり、本を借りたりする施設ですが、高齢者にとっては憩いの場でもあります。
そこで、各地域の図書館では高齢者向けのサービスを行っているところが多いです。
そのサービスの一環として、身体障害のある高齢者向けに図書館の本を自宅や老人ホームなどの施設に配達してくれるサービスがあります。
ネットやパンフレットなどを通じて好きな本を選び、それを届けてくれる図書館も多いです。
配達料金は地域によっても異なりますが、片道だけ無料の場合や往復無料、どちらも有料と様々なので注意しましょう。
図書館が実施する宅配サービスを活用すれば、老人ホームなどの入居者も気軽に図書館の本を借りることができます。
■一部の老人ホームでは施設図書館もある
一部の老人ホームなどの高齢施設では、施設図書館を設けている場合があります。
本の数は大きな図書館に劣る可能もありますが、施設図書館がある老人ホームであれば図書館で本を読むことがあり、借りて自室でゆっくり読むことも可能です。
中には認知症予防のために、定期的な読み聞かせ会などを開くところもあります。
施設図書館がない老人ホームでも、各地を車で巡回する移動図書館が定期的に回ってきて、施設の入居者も気軽に本を貸し出してもらえることができます。
■外出で図書館に行ける
老人ホームでは特別な事情がない限り、家族や施設スタッフの付き添いで自由に外出をすることができます。
施設の近隣に図書館があるのなら、外出を申し出て図書館へ行くことも可能です。
ただし、自ら借りに行く場合は返すのも自力で行かないといけないので、家族やスタッフが返却しに行くなど入居者へ負担をかけない対策も必要となります。
このように、老人ホームなどの施設や図書館が高齢者向けにサービスを行っている場合があります。
宅配や移動図書館のサービスと提携している高齢者施設であれば、気軽に本を借りて読書を楽しめるでしょう。
図書館に関するサービスや施設図書館が併設されているかどうかは地域によってことなるので、老人ホームの入居者が読書好きであれば、その点もしっかりチェックしておくのがオススメです。