老人ホームや在宅介護でも利用される車いすですが、車いすをそのまま使っているとお尻が常に圧力がかかっている状態になってしまい、褥瘡を起こしてしまう恐れがあります。
褥瘡は老人ホームでもかなり気を使っている症状で、一度起きてしまうと改善が難しく、さらに褥瘡によってQOLも低下してしまいます。
そこで、車いすに乗っていても圧力を弱くすることができるクッションは欠かせないのです。
今回は老人ホームでも在宅介護でも活躍する車いす用クッションについてご紹介しましょう。
■車いす用クッションはどう選ぶ?
車いす用クッションと一言で言っても、実に様々な種類のクッションが存在します。
例えば、素材だけであってもゲルやウレタン、エアー充填などがあり、それぞれ好みや体の状態、症状に合ったものを選ぶ必要があります。
そんな中で車いす用クッションを選ぶ時のポイントが存在します。
それは、除圧できる力を持っているか・姿勢を維持することができるか・左右で傾いた時に安定性はあるのかの3点です。
3点を軸として選んでいくと、より自分に合った車いす用クッションを見つけることができるでしょう。
■座布団を敷いても大丈夫?
車いす用クッションをわざわざ購入しなくても、クッション代わりになる座布団を使用してはいけないのでしょうか?
実は座布団と車いす用クッションはかなり性能に違いがあり、座布団を使うことで車いすから転倒してしまったり、姿勢が維持しにくく偏りができてしまったりする可能性があります。
そもそも座布団は車いすで動くことを想定して作られていないため、悪影響を及ぼしてしまうリスクもあるのです。
ですから、なるべく座布団ではなく車いす用クッションを使うようにしましょう。
■老人ホームで活躍する車いす用クッション
特別養護老人ホームなどの要介護度が高い人が多く入所する老人ホームでは、車いすを利用している人が多くいらっしゃいます。
歩行が可能な人でも疲れてしまった時などは車いすを使う場合があります。
そんな時、車いす用クッションは活躍してくれるのです。
また、車いす用クッションを車いすだけではなく老人ホームのリビングルームや食堂などのいすと自分がフィットせず、不快に感じられてしまう際は敷くこともできます。
老人ホームではこのように、車いす用クッションが活用されることもあります。
老人ホームでも在宅介護でも活躍することができる車いす用クッションを使って、老人ホームや自宅で快適に過ごせるようにしましょう。