原則65歳以上の高齢者で「要介護3」以上の介護認定を受けている方が利用できる特別養護老人ホームは、他の老人ホームと比べると費用が安いので人気の施設となっています。
そんな特別養護老人ホームのケア内容について紹介していきます。
■特別養護老人ホームには専門の職員が多くいるから安心できる
特別養護老人ホームでは、介護スタッフの他に入居者の健康管理や指導などを行う医師を配置する義務があります。
非常勤でも可能なので施設にいない日もありますが、医師がいる分安心できるでしょう。
また、生活相談員や栄養士、理学療法士などの機能訓練指導員、介護支援専門員、看護師なども配置する義務があるので、入居者にとっては安心感の多い施設と言えます。
特別養護老人ホームは、施設全体を通して介護を行い、入居者同士コミュニケーションを図れる4人一緒の部屋で生活をする従来型の他に、最近では個室での利用でプライバシーを守るユニット型の人気が高くなってきました。
ユニット型は10人程度の利用者を1ユニットとしてケアを行うので、個別でのケアがしやすくなります。
入居者に合った介護ケアをしてもらえる他、感染症のリスクも軽減されるのでメリットが多くあります。
■特別養護老人ホームの1日の流れとサービス内容について
特別養護老人ホームでの大まかな1日の流れからサービス内容について紹介していきます。
・起床
順次起床して着替えや排せつのケアなどをします。
その後、朝食となります。
・午前中
入浴やリハビリの他、利用者同士でお茶を楽しんだりする施設もあります。
レクリエーションなどにより、歌や簡単な体操などをする施設もあるでしょう。
お昼になったらそのまま昼食に入り、食事介助が行われます。
・午後
おやつやお茶でゆっくりと寛ぐほか、リハビリや健康チェックなどを実施していきます。
レクリエーションなどで楽しむ場合もあります。
・夕方
夕食を行い、着替えや排せつのケアをします。
・夜
就寝の為のケアを行います。
1日の流れについては特別養護老人ホームによって違いがありますが、様々なレクリエーションを行い、入居者にとって楽しい時間を設ける施設も多く、季節によってお花見やクリスマスなどイベントを楽しむ施設が多い事が特徴です。
また、食事に関しては入居者によって刻み食であったり、トロミ食を与えるなど工夫して提供してくれます。
■特別養護老人ホームの注意点とは?
入居者に合ったケアをしてもらえる特別養護老人ホームですが、注意する点もあります。
それは医師や看護師についてです。
常勤でない場合には、緊急の場合に対応してもらう事が出来ません。
看護スタッフに関しても、日中だけではなく夜間にいないと不安な面もあるでしょう。
なので、病気になった場合には通院であったり入院をする事も考えられます。
入院が長引く場合には特別養護老人ホームを退所する可能性もあるので、事前に確認を取っておきましょう。