面会時に花は迷惑にならないのか

■花や植物の持ち込みは可能なのか

お菓子など食品の持ち込みが制限されている老人ホームの場合、かわりに花や植物をプレゼントしたいと思う方も多いでしょう。
花や植物には人を笑顔にさせる力を持っています。
基本的に老人ホームで花などの植物の持ち込みは可能です。
しかし、老人ホームにおいて生花はご自身で世話をすることが前提で、ベランダがある居室場合は、ベランダの設置は禁止となります。
ですので、自立した生活ができる高齢者で植物の世話が好きな方であれば、花のプレゼントは迷惑にならないと言えるでしょう。
■要介護度の高齢者には迷惑になる場合も

老人ホームでは自分で花の世話ができることが前提で持ち込むことができます。
そのため、老人ホームに入居している方で要介護度が大きい高齢者は自分での世話が難しく、花が枯れた時や水の入れ替えなどができないので、迷惑になってしまうことも考えられるでしょう。
また、花には緑膿菌という菌による感染症のリスクもあります。
この菌に感染してしまうと、呼吸器完成症や尿路感染症などを引き起こしてしまうのです。
さらに、この菌は消毒薬や抗生物質に対して抵抗力が強いため、感染予防や治療が難しい特性を持ちます。
そのため、抵抗力の弱い高齢者には感染のリスクが高まるため、老人ホームのなかであまり推奨していない場合もあるので、要介護度の老人ホームでは確認することが望ましいです。
■手入れがほとんどいらない花をプレゼント

普段の面会以外に、花のプレゼントを渡す機会といれば敬老の日ではないでしょうか。
しかし、敬老の日は9月中旬で残暑が続き、生花を楽しめる時期もわずかです。
さらに老人ホームにおいて自立した生活が難しい高齢者へのプレゼントに花は不向きと言えるでしょう。
しかし、久々におじいちゃん、おばあちゃんに会う為に老人ホームに面会に行くといった場合、造花では物足りないと感じるはずです。

そこで、老人ホームに持っていく花をドライフラワーにしようという方法もありますが、小さい花などはパラパラと落ちてしまうので、掃除が大変になるでしょう。

そこでおすすめなのが、プリザーブドフラワーです。
プリザーブドフラワーとは、生花や葉を特殊な液に沈めて、水分を抜いたもので、ドライフラワーと異なり、鮮やかな色のまま花を残すことができます。
通常の生花とは異なり水の入れ替えも不要なので、手入れが難しい高齢者や暑い夏などでも気軽にプレゼントすることが可能です。
また、プリザーブドフラワーにはケース付きとそうでないものがありますが、埃よけとなるのでケース付きがおすすめになります。
なお、太陽光や紫外線で花は退色してしまいますが、太陽光を避けて置けば1~2年ほどは綺麗な色彩を楽しめるでしょう。
退色を気にする場合は、濃い色の花を選ぶのがおすすめです。

花束ベッド おばあちゃん

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