■老人ホームでは現金を持たないことが多い
老人ホームに入居したあと、お金の管理がどのようになっているのか、心配な方も多いはずです。
老人ホームでは、共同生活が基本ですので、いつどんな事があるかわかりません。
多くの老人ホームの場合は、事務所の方で管理をしています。
これには、いくつかの理由があります。
・金銭トラブルの原因になってしまう
老人ホームに入居する方の多くは、お金の管理ができない、どこにしまったのか忘れてしまうなどの症状があります。
その為、もし物忘れによってしまった場所がわからなくなってしまった場合、入居者のだれかを疑ってしまう恐れがあります。
人間関係の悪化にもつながってしまう可能性があるので、最初から現金を持たないようにしている老人ホームもあります。
・間違って口に入れてしまうことがある
小銭など間違って飲み込んでしまい、危険な状態に陥る入居者も多いです。
これは、入居者本人だけではなく他の方が持っている小銭を飲み込むケースもあり、非常に危険です。
・お金を狙う悪徳な人がいる
老人ホームの中は、入居者の家族以外でも出入りすることができます。
他に紛れて、お金を窃盗する人がいます。
入居者がどこに行くにもお金を身に付けている場合は安心できますが、トイレや洗濯に行く数分の間で盗まれてしまうこともあります。
このように、老人ホームでは様々なことが起こりうるので、基本的には現金をもたないところが多いです。
■管理がしっかりしている施設を見つけよう
老人ホームを決める時、様々な条件をクリアする必要があります。
その中でも、お金の管理をきちんとしている老人ホームに入居する必要があります。
特に、認知症を患っている方の場合、お金の管理をすることができなくなってしまいます。
そこで、認知症にはどんな風に管理をしているのか、自由に引き出すことができるのかなど細かく聞くことが重要になります。
毎月、使わないのにどんどん通帳からお金が引き出されていた・・・といったことにならないように、確認をしておくようにしましょう。
■規定があるかどうかも確認しよう
老人ホームによってお金の管理方法が違ってきます。
そこで、お金を管理する為の規定が定められているかどうかを確認しましょう。
書面にて、規定がある場合は安心してお願いできますが、何もなく口頭のみでの説明しかしない老人ホームの場合は、不安が残ってしまいます。
入居者にとって財産を預けるわけですので、信頼できる老人ホームにかどうかをしっかりと比較、検討する必要があります。