特別養護老人ホームの看護体制は24時間体制?

■看護スタッフがいるだけで安心できる

特別養護老人ホームに入居したいと考えている方やその家族がいる方は、病気の事を考えて、看護スタッフの体制について心配している方もいるでしょう。
老人ホームに看護スタッフがいるだけで、サービス内容に大きな差が生まれてきます。
例えば介護スタッフでは対応出来ないような、インシュリンの注射や胃ろうの管理や処置、健康管理などが行えます。
近年ではたんの吸引などが介護スタッフでも研修を行えば出来るようになりましたが、多くのスタッフが出来るようになるにはまだまだ時間が掛かります。
なので、看護スタッフが多くいる特別養護老人ホームは安心できると言えるでしょう。
■看護スタッフの配置人数が決められている

特別養護老人ホームでは、看護スタッフの配置人数が規定として定められています。
・入居者が30人以下の特別養護老人ホームの場合は、看護スタッフを1人以上配置。
・入居者が31~50人の特別養護老人ホームの場合は、看護スタッフを2人以上配置。
・入居者が51~130人の特別養護老人ホームの場合は、看護スタッフが3人以上配置。
・入居者が131人以上の特別養護老人ホームの場合は、50人を超えるごとに1人以上加算して配置。
というように決められているのです。
なので、特別養護老人ホームでは看護スタッフが充実している点は持病を抱えている入居者にとっても安心できる点となります。
■看護スタッフが夜間にいない可能性もある

ただし、看護スタッフがいる場合でも注意しなければいけない点がひとつあります。
それは常に看護スタッフが施設にいるとは限らないという事です。
人数の配置に取り決めはありますが、夜間に配置する義務はないので24時間体制で看護スタッフがいるわけではないのです。
なので、日中は看護スタッフが特別養護老人ホームに在籍していても夜間にはいない事があり、万が一容態が悪くなった時などには少なからず不安があるでしょう。
ですが、緊急時には看護師にすぐに連絡が取れるようにオンコール体制を設けている施設が多くあります。
特別養護老人ホームによって、看護スタッフの体制に違いがあるので入居の際に確認してみると良いでしょう。
健康面に不安がある場合や将来の事を考えた時に心配な場合は、24時間体制で看護スタッフがいる老人ホームを選ぶ事で、心配が減り快適に暮らせるようになるでしょう。
必ずしも24時間体制で看護スタッフがいるわけではないので注意してください。

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