認知症の方への介護施設

認知症の方への介護施設

家族が認知症を患ってしまうと、自宅での介護はとても難しいものになってしまいます。
そのため、老人ホームへの入居を検討するというケースが多くなります。
しかし、認知症を患っていると症状によっては受け入れが難しい老人ホームもあるので、どの老人ホームが良いのかをきちんと見極めなければいけません。
では、認知症の方が入居できる老人ホームにはどのようなものがあるのかみていきましょう。

■認知症介護に特化したグループホーム

グループホームは、認知症の方が入居できる老人ホームで、介護スタッフの援助を受けながら、日常生活を送る場です。
入居者ができる場合は、掃除や料理などの家事を役割分担しながら行い、自立した生活を目指します。
グループホームは数ある老人ホームの中でも、地域密着型老人ホームに分類され、地域の小中学校の子どもたちなどと交流する機会も多くあります。
グループホームは、ユニット型を採用しているケースが多く、1つのユニットが9人という形態が多いです。
なぜこのような形態を採用しているのかというと、少ない人数であれば、長く生活している中で認知症の方同士でも理解し合える可能性が高くなるからです。
グループホームは他の老人ホームと比べてみると、家庭に近い生活を送りながら、地域に溶け込めるという特徴があると言えます。

■認知症の方の受け入れをしているケースもある有料老人ホーム

有料老人ホームには、介護を必要としていない方が対象の健康型、介護が必要になった時は併設もしくは外部の介護サービスを受けられる住宅型、有料老人ホーム内で介護サービスも受けられる介護付があります。
健康型や住宅型の有料老人ホームは、自立度が高い方が入居するため、シニアマンションのようなイメージになるでしょう。
それに対して介護付の有料老人ホームは、介護スタッフが提供するサービスを受けられるので、老人ホームのイメージに近いと言えます。
つまり介護付の有料老人ホームの場合は、医療行為が必要にならないかぎり、認知症の方も最期まで過ごせるということになります。

認知症の方を自宅で介護するということは、簡単なことではありません。
もちろん、大切な家族と一緒に過ごしたいという気持ちを持つ人もいます。
しかし、家族の負担を考えた時に、認知症の方を受け入れている老人ホームの利用も視野に入れることをおすすめします。
グループホームや有料老人ホームに入居してから、毎日の生活に張り合いができて、活発になったというケースもあるので、前向きに検討してみるのも良いでしょう。

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